1つの行為を終えた。


誰もいない夏の夜。


兄妹じゃしちゃいけない行為を終えたあとは、俺達の間に変な空気が流れた。


普通の恋人なら、寄り添って、目を閉じて、朝になったら目を覚ます。


だけど、兄妹の俺たちにそういうことはできない。


「......また明日ね」


そう言って、バイバイした。


華恋が部屋に戻る。


1人になった部屋。


荒れたベッドの上、シーツは温かかった。


あいつの温もりが残ってる。


ベッドの上に座ってるから曖昧だけど、きっと華恋の香りも残ってる。