俺...こんなことまでしたかったのか?


「...ッ...」


華恋の唇、女の唇...


妹の唇に、俺の唇を強く押し当ててた。


妹にキスしたかったとか、そんなんじゃない。


けど...なんだろ。


よく言う、"人間の本能"みたいな?


こんなことするために、華恋の体押し倒したつもりじゃなかった。


「お兄ちゃん...っ」


少し開いた2人の唇の間から、弱々しい声がする。


華恋の声。


あのさ...華恋。