そんなこと、もう知ってる。

俺も男みたい。


一応、お前のお兄ちゃんでも、世間では立派な健康男子なわけ。


僕く妹さん。


...わかりますか?


「待ってよ」


華恋の肩を掴み、自分の部屋に戻ろうとした華恋の足を止めさせる。


「...何?」


華恋は、俺のほうを振り向く。


俺を怪しむこともせずに。


何...ってな。


言わないけど。


ていうより、言えない。