そんなこと、もう知ってる。

ためらいながら俺の部屋に足を踏み入れる華恋。


...なんだよ。


ちゃっかり持ってきてんじゃんよ。


妹さんよ。


学校で出たであろう宿題のノートと教科書と...勉強するための筆箱。


「机の椅子、座ってよ。教えるから」


「あ...うん」


ノート達を両手で持つ華恋は、落ち着かなさそうに椅子に座り、ノート達を机の上に置いた。


「...どうすればいいの?」


は?


いや。


どうすればいいって...