そんなこと、もう知ってる。

逆に、眠気が覚めて困ってました、みたいな。


部屋のドアの後ろに立ち、顔を覗かせながら続ける華恋。


「勉強...教えてほしいなって思って......」


そうですか。


わかりました。


「いいよ?教えるよ」


ベッドの上で横になってた体を起こし、ベッドから降りて、部屋の電気をつけた。


「ほら、入って?」


「...いいの?」


普通にいいでしょ。


入ってくれないと勉強教えてあげれないよ。


「入って入って。どーぞ」


華恋を部屋に入れる。