そんなこと、もう知ってる。


「嫌になるわけないじゃん?...最低じゃないから」



俺の首筋に当たる、彼女の柔らかい髪の毛。

その髪の毛を撫で、華恋からの返答を待つ。




「...知ってる」

「うん」

「ははっ...私、可愛くなさすぎ」



君はなにも、わかっていない。



「だけどね。大好きだから。それだけ、信じてね」

「...俺もだし」



聞こえるのは、大好きな子の声だけ。

それと、秒針の動く音と互いの微かな鼓動。


他の物音がしてないのは、事実であって。
この時間が続けば、と思っていた。