どこから走ってきたのか、息があがってしまっていた。


直ちゃんは肩につくかつかないかの短い黒髪を耳にかける、¥。


「はぁはぁ」......っ...和也くん...」


直ちゃんとはそれなりに話も合っていた。


話す回数も多いだけあって、付き合ってるんじゃないか


っていう噂も流れかけてたのも知ってる。


けどこの子は、俺の中で、


ある女の子の存在を


越すことはできない。




「好きな人とか......いる?」