「どこに気付いてほしかったの?」


「私もねーどこ変わったかわかんないんだよねー」


雑に放った語尾。


大雑把なのか細かいのかの微妙な線を辿る性格が表される。


「なんか、どっか変わりたいの?」


華恋を部屋に呼んでもうすぐ20分。


20分も経てば2人でベッドに倒れ込んで行為を


始めてるけど...今日は何もしていない。


華恋が入ってきて1発目のキスもしていなくて、


服も乱れていなく正しく着ている。


机の椅子に座る俺に、華恋は首をかしげた。


「んー...違うんだよね」


長袖の上に、グレーのパーカーを着てる華恋。


中の長袖だって、厚手の服だろ?


華恋が暑苦しく見えてくるけど、


それは心の中で思うとして、話をつなげる。


「じゃぁ何?」