「和也、私ってさ、なんか変わった?」


ぎこちない夜限定の呼び方のあとに並べられた俺への質問。


相変わらず日中の会話を少なくしてて一日のなかでは


和也って呼ぶ回数の方が多いのに、華恋は未だに慣れてないようだ。


「...どこが?」


お兄も和也も、華恋にならどっちで呼ばれても嬉しい。


...なんて。


バカな彼氏と彼女みたいな、くさい決まり文句だけど。


「見た目?とか」


「どこだよ」


華恋のどこがかわったのかと、まじまじと見る。


顔?


体?


髪型?


俺が見る限り、華恋に変化はなかった。


「......何?整形したの、気づいて欲しいの?」