「...違うだろ?」


「あぁ...だね、違うね」


華恋と顔を合わせ、コツンをおでこを指で弾いてやる。


夜は、「お兄」と呼ばせてあげないから。


ほぼ毎日の夜の約束を守らなかった華恋にお仕置き。


「......和也」


こいうい場面で、好きだよと伝え合ったりすることはない。


あくまで、言葉にすることは。


「...かず......」


行為の中で、伝えようとすることが、逆にない。


「好きだよ」


でも、今日は言った。


これが夢の中なのか、現実でなのかはわからないけど、


俺は華恋に伝え、華恋に伝えられた気がした。