そんなん逆効果。


もっとしたくなるの知ってる?


「そのせいで、私の夏休み、楽しくなかったんだからね?


友達に海行こって誘われてもお兄のつけた痕があるから


水着着れなくてさぁー」


「今冬じゃん。いつの話してんの?」


不貞腐れる華恋をはぐらかす。


俺の唇は華恋の白い太ももの前で止まる。


話してるから、触れられない。


「だけど、こんなとこにつけられたらショートパンツ履いた時丸見えだよ」


「残念だね」


って嫌味ったらしく言うけど、なかなか人の目が


つかないところに場所を変えて、唇を寄せる。


「ほんとだよ」


寄せて、触れて、きつく吸い上げる。


そこに見えた、所有の印。


「お兄...」


証をつけられて気分が変わったのか、


華恋は甘ったるい声で俺を呼んだ。