そうすると、華恋の体の半分以上が隠れてしまう。


「暖めてやろうか?」


華恋の目線の高さに合わせて、俺もおしゃがんだ。


「...してくれるの?」


「できなくはないよね」


華恋と同じく、体に何も身につけていない俺。


簡単な手振りで、「膝を伸ばせ」と促す。


華恋の伸ばしてくれた足にゆっくりと顔を近づけた。


「なにするの?」


あれするの。


上から降ってきた柔らかい声に、心の中で返事する。


華恋の体のところどころには、


今はもう薄くなっている赤い印がいくつかある。


薄くなった印を...また塗り替えそうと。


俺が何しようかを悟った華恋は、それを拒む。


「やめてほしい」


俺の肩を手で押して、抵抗してるであろう妹。