そんなこと、もう知ってる。

母さんにごまかしは聞いても、俺にはごまかしきかないんだぞ?


「脳みそないんじゃないの?変態だよお兄。優しくしてほしいって、私変態じゃないから思ってないし!」


何があってか、華恋の声は大きくなっていった。


全力で無理に否定する君がおもしろくて、笑いを堪えられなくなる。


こうきたら悲しまずに、開き直る。


「おぅ。俺は脳みそのない変態だ」


華恋には、言われたことを認めた俺が予想外だったのだろう。


え?って顔で俺を見た。


「その代わり、お前も俺と同じだな」


え?にえ?を重ねた表情を見せる華恋。


そっちのほうが脳みそないだろ。


「優しくしてほしいんだろ?それ聞いた俺が華恋に変態って言われたんだから、図星つかれたお前も変態だろ」


「そういうのやめてよ」


俺は、口だけ笑った華恋の肩を掴んだ。