そんなこと、もう知ってる。

大きな目が、化粧によって、またきれいに、はっきりとする。


何もしていない時でも口紅を塗っているような唇は、グロスによって、どこからかの光を集めた。


「...かもな?お前華恋じゃねぇだろ?」


「へぇー。お兄、他の私以外の女抱くんだ?」


華恋の言い方に、ごめんなさいと謝りそうになった。


"他の女は抱かないで"と言っているようで。


「他の女......俺には抱けねぇよ」


お前以外は抱きたくない。


俺が妹にあげた言葉は、付き合ってる彼女にあげてるみたいだった。


俺に彼女はいないけど。


「こっちの私のほうがいい?」


華恋からの質問に戸惑う。


...どっちがいいんだろな。


どっちをいいと言えばいいのかわからなくて、自らの意見を示さない。


実際、どっちも好き。


子供みたいな面してる華恋が、とてつもなく大人に見える今日。