そんなこと、もう知ってる。

化粧を落としきっていなくて、服は部屋着に変わっていた。


不恰好なスタイルでも、目が釘付けになる。


そう。


毎日見てる華恋ではないから。


「お前...着替えてすぐ俺んとこ来たのか?」


「もちろん」


今初めて見るに近い華恋の姿。


「時間だからって、着替えだけ済ませて来たの?」


華恋はこくりと頷き、開けたドアを閉めた。


......始まりだ。


部屋の電気を消したのが始まりの知らせ。


華恋をベッドに連れていくまでの動きを、体は記憶している。


トン...


わずかに聞こえた、華恋の体をベッドに倒す音。


「お兄、見慣れないでしょ、この私の顔」


「...っんとだよ」


華恋は下から俺を見上げた。


俺には馴染まない、華恋の顔のパーツ達。


「嫌?」