そんなこと、もう知ってる。




「...お、お兄ちゃん......」


母さんには俺達のことを隠し通そう。


何度も何度も、呪文のように2人で言ってた言葉だが、してはいけないことだとわかっている。


だから華恋の部屋に行こうとする体を止めるけど......


そういう日は、華恋が俺の部屋に来る。


「今日も来たんだ」


「来てほしくなかった?」


「来てほしかった」


今日だけ雰囲気の違う華恋にどきりとした。


一歩俺の部屋に入った華恋と目が合い、5秒停止する俺。


華恋は、朝から"友達と遊びに行ってくる"とはりきって家を出た。


俺んみは見慣れない、お洒落をして化粧をして。