そんなこと、もう知ってる。

昨日の夜も、華恋とそのまま寝た。


行為の途中で寝てしまっていたのかもしれない。


覚えてる。


動いた瞬間、俺の手首に当たった華恋の柔らかいもの。


そばにいた、隣にいた、可愛らしい寝顔。


まだ、母さんにごまかすことはできる。


「勉強してる途中に、華恋が俺の部屋で寝ちゃってた」


声が震えてたらどうしよう。


びくびくしながら、俺は答えた。


「あの子も和也の部屋んで寝ちゃえるまでになったのねぇ」


吹いていた食器の片付けと一緒に、母さんは何も疑わずに感心した。


こういう時だけ、鈍感なのが役に立つ。


「そう、だな」


2回目、華恋と寝た夜。


これは一番危険なのだとわかっているけど、俺はそれ以上のこともわかってる。


   妹と寝る夜、ベッドの上は


   1人で寝るどんなときよりも心地良い


...と。