そんなこと、もう知ってる。

俺が座ってるソファーからは、キッチンに向かってる人なら、後ろ姿しか見えない。


「そうだったら心配ないけど、ベッドの上のクッションとか、位置変わってなかったの」


どれだけ記憶力がいいんだ。


クッションの位置とか知らねぇよ。


特に自分の部屋でやることがなくて、特に母さんにも用はないんだが、俺はリビングでくつろいでいることにした。


リビングで華恋の帰りを-----...


「華恋、和也の部屋で寝なかった?」



「......あ」


締りのない俺の口。


昨日の夜の、本当の出来事を思い出して、声を漏らしてしまった。


母さんに聞こえてねぇよな?


「ん?どうしたの?」


......しまった。


聞こえてた。