そんなこと、もう知ってる。

小さくなって謝る華恋。


「あの、言い忘れのこと...なんだけどさ」


声を小さくして話を始めた。


「...お兄にさ、『私のこと好き?』って聞いたじゃん」


「聞かれたな」


「それでお兄、『華恋も似たようなもんだろ』って言ったよね」


「言ったな」


思い出そうとするまでもないほど近い過去のにあった俺と華恋の小さな会話達。


華恋は背中を壁に預けて、また口を動かす。


「......それ、お兄どっちの意味で言ったのかわかんないけど」


兄妹として、男女として。


どちらの関係として、が混じり合ってた中、華恋には意味がわからなくなってたのか。


俺の言葉も、兄としてなのか、男としてなのか...


わかっていなかったのだろう。


「...わ、私も、お兄のこと好きだよ」