俺に飛びつくような勢いで来た華恋。


母さん...夜勤行ったんだ。


で。


「聞いてないの?」


「何を?」


聞いてないの?


母さんも、俺より華恋に言っておけばよかったのに。


「母さん、今日と明日の2日、夜勤だってさ。夜は俺ら以外、誰もいないみたい」


ごめんね。


俺と2人で窮屈だと思うけど。


俺、用がある以外は部屋にいるようにするから。


2日間の夜はがまんして?


「そうなんだぁ......ご飯、まだだよね?」


「うん」


華恋と久しぶりの会話だった。


1ヶ月...それよりもっと話してないかもしれない。


華恋は男嫌いだから。


なのに...


そんなに変な様子を見せない華恋。