そんなこと、もう知ってる。

手の位置をずらしていく華恋。


ちっちゃな手は、頭を撫でる俺の手首を掴んだ。


俺の手を頭の上からどかすのか...


「なにそれ?」


大しておもしろくないことが、俺の妹には笑えるそうだ。


「こういうのされるの嫌なんだろ?だから条件つけて、お前がそれを守れたら、嫌なことはやめるっての」


華恋は、視線を下に下ろした。


その姿が、女とは思わせなくさせる。


"妹"に戻ってる...


「なんなのそれ...」


気の強そうな女でいた華恋が、可愛い妹になってる。


「兄ちゃんの名前呼びたいけど、手はどかしてほしくない...」


照れくさそうに言った華恋。


俺の手首を掴む力が強くなった。


そんな言葉をくれて、こんなことされると、もともと離したくなかった手が、もっと離したくなくなる。


「もういいや。しようよ?続き...」


休息の時間はこれで終わり。


休息とは反対の時間を、これから始める。