そんなこと、もう知ってる。

君は何かを隠すみたいに笑った。


「嫌だなぁ...」


断られた。


だけど、悲しくは、哀しくはない。


「...なーんて言ってみたりね?」


きれいな顔立ちの中に、うっすらと"女"の笑みを浮かべた華恋。


妹のクセに俺をからかうような言い方してる。


「いいよ」


俺が動いて乱れたベッドの上に華恋を寝かせ、華恋の上にまたがった。


「早くして?」


コーヒー入れてくれた時から、今日はよくしゃべる。


よくではないかもしれないけど、華恋にしては口数が多い。


やけに様々なものを自分から求めてくる今日のベッドの上の華恋だ。


廊下では"いいの?"って不安げにしてたのに。





この日1つめのキスを、君の唇に施した。