そんなこと、もう知ってる。

「下に降りようとした」


君は自然な"風"に答えた。


でも...


嘘つき。


「嘘つくのってよくないよね」


つま先の向き。


階段に向いてないじゃん。


「え...」


俺の部屋のほう向いてるな?


「来る?」


「いいの?」


君の目が、来たいと言っている。


つい20数時間まえのことなんて忘れているようだった。





俺が見ている夢の中ではなく、互いが見る現実で、今日も妹を部屋に連れ込んでしまった。


「...していい?」


明かりの灯らない部屋、閉じたドアに君の体を押し付ける。