「んな事ばっか言ってっから友達少ねぇんだよ」 ルカは肩を落としながらそう言ったけど、別に友達が少ないと思ったこともないんだけどな。 「それよりおじさんが探してたぜ?」 「父さんが?」 ‥‥そういえば今日父さん休みだったっけ。 何も言わずに家出てきたから心配かけたかな。 「それで僕を探しにきてくれたの?」 「どうせここだろうと思ったしな」 僕はシンの墓を振りかえって『またね』と言葉を残して、ルカと一緒に丘を駆けおりた。