レミエルは水を得た魚の様に戦場に立っていた。
恍惚とした表情で、次々と堕天使を切り裂いていく。
まるで返り血が気持ちいいとでもいうように、その身は返り血で真っ赤だ。
・・・やっと手に入れた
レミエルは顔に飛んだ血を手の甲で拭うと、それをべロりと舐めた。
それは、あの臆病なレミエルからは想像も出来ない姿だ。
『ラミエルと言ったか?』
あの時・・この身体を手に入れた時、サリエルが去り際に言っていた台詞を思い出し、それを打ち消すかのように前を睨みつける。
『もし君がレミエルと共存する気がないのなら、君はいずれ消滅(け)されるよ」
レミエルは思い出すのも忌々しいと、ギリッと歯を噛み締めた。
『レミエルは君が思うほど弱くわない!』
俺があの腑抜けに負けるとでもいうのか!
ふざけるな!!
「この身体は俺の物だ・・・・!!」
レミエル・・いや、ラミエルはそう叫ぶと笑い声を上げながら堕天使の群れへと切り込んで行った。


