ルシファーは神のいる部屋の前で足を止めた。 刺すような視線を感じたからだ。 だがその視線の持ち主はわかっている。 ルシファーはゆっくりと後ろへと向きを変えた。 そこにいるのは自分と同じ魂を持つ青年・・・。 いつからか、それは全く別の物となってしまったが。 青年は光りの剣をルシファーへと向けている。 そして青年の纏うオーラはルシファーとは違う・・輝きに満ちたものだった。 ルシファーは口元を微かに緩めた。 最後に会いたかったのかも知れない・・・・・ たった一人の兄に──────‥‥