『愛してるわ』

俺の胸に縋るようにして呟くのがアイツの癖だった。

『ああ』

応えるように俺は優しく抱きしめ口づけをする。

『俺も‥お前だけだ』

唇を離して囁き、啄ばむように何度も口づけ、深いものへと変えていく。

『‥‥ん‥』

そして俺は首筋へと舌を這わせ、軽く甘噛みをする。

俺の付けた赤い花が嬉しくて幾つもの花を散らした。

お前は俺の愛撫に応えるようにピクンと身体を揺らし、俺の背中に爪をたてる。

そんな仕種さえ愛しくて堪らなかった。




‥‥愛してる‥

例え死が俺達を分かしたとしても‥‥

俺は‥お前のものだ



‥‥‥‥セラ‥‥‥