ルシファーが堕天して長い年月がたった。 あの日以来ミカエルは自室に籠もる様になっていた。 あの戦争は、ミカエルの大切なもの全てを奪った。 ミカエルは引き出しからあの日ルシファーを貫いた短剣を取りだす。 それを切ない瞳で見つめる。 ────ミカエル‥‥ ミカエルの脳裏を大切な少女が過る。 ────‥‥をお願いね。 ミカエルは短剣にそっと口づけを落とした。