「ジプリール」 その声に振り向くと、メタトロンが立っていた。 何やらニコニコしていて気持ちが悪い。 「‥‥何かしら?」 メタトロンが苦手なジプリールはそっけない返事を返した。 「ハッピーバースデー」 そんな態度に今更めげないメタトロンは背中の後ろ手に持っていた大きな花束をジブリールの目の前に差し出した。 ジプリールは呆れたようにメタトロンを見上げる。 ラファエルがいなくなってからというもの、チャンスとばかりに猛アタックを仕掛けてくるのだ。 ジプリールも甚だ困っている。