男達の気配がなくなると、おれはゴミ箱から顔を覗かせた。 「‥‥‥‥」 ふと、となりにあったゴミ箱をみると、原型をなくすほど潰されている。 おいおい‥‥ どんだけ馬鹿力なんだよ‥‥ ほんと、自分の入ってる方じゃなくてよかった。 とりあえず男達の姿はどこにも見えないから、おれはゴミ箱から飛び出した。 ちょっと臭う気もするが、食いもんも無事だし、鼻歌なんぞを歌いながら走り出した。 早く帰んねーと ヒカルが待ってるからな。