『雷毅…好きだああああああ!!!』




抱きつこうとしてくる灯夜を避けて、俺はベランダへと出た。




『ところで、お前はなんて願い事したんだ?』




竹に結びつけてある短冊、一つ一つを見ていって

呆れたように、笑って雷毅は言う。




『…やられたな。俺の負けか』