「ちょっと話しがあるの。
来てくれない??」


――――姫島さん...


軽く睨んでいる姫島さん


あたしは数秒で琉聖についてだ...
と察知した


「はい...」


なにされるか分からない


もしかしたら"別れてよ!!!"
なんて言われるかもしれない


下手したらビンタとか??


だけどあたしはそういうことも
覚悟の上でついていくことにした


だってあたしも気になるから


姫島さんの気持ち――――・・・



* * *



ついてきてたどり着いたのは
歓声が微かに聞こえてくる
体育館倉庫


さすが...
呼び出しといったら
体育館倉庫か体育館裏だよね


なんてバカなあたし...


「分かってるだろうけど
琉聖のこと...」


「はい」



琉聖だなんて呼ばないで―――・・・

そんな言葉も儚く



「あたし...琉聖が好きなの」


わかってたはずなのに
本人から言われると
言葉がでなくなる

胸が苦しくなる