「竜美ぃ…、今日ホントどうしたよ?学校来たときから変だったぞ」

心配の言葉をかけてくれる蘭ちゃん。
目は弁当から片時も離れていないけどね。

「そうね。一度も躓かなかったし」
「授業も集中してた」
「行動が機敏だったよなぁ」


「……」

普段、私はみんなからどう思われているのかわかってきたよ…。

「一人で悩んでても何もないわよ。何かあったら私達に言いなさいよ」

優しく微笑む麻衣姉様。
「麻衣ちゃん…っ」

…そうだよね。
一人で抱えてても仕方ないよね!
やっぱり持つべきものは友だ「つか、んな辛気臭い顔されてもウザイだけなのよ。この私が聞いてやるつってんだから、とっとと言いなさいよ愚図ね」

「麻衣ちゃん…」

ですよねー。

さすが我が校の女王、天野麻衣サマ。
めんどっちいのが嫌いなミスどSの御姉様(同級生)です。

言い方キツイけど、本当は友達想いの優しい子。(だと祈っています)

「あ、あのね…」

これ以上友達に心配させたくないので、話すことにした。
単に逃げられそうにないので。

だって麻衣御姉様の背中から何か黒いの見えるし。
危ないもの、頭の警報なってるもの。