レジで店員さんはボーッとしてました。
お姉さん、口開いてまっせ。営業して。

「あの、」
ん、とジュースを差し出す。
暫く私の顔を見ていたけど、ハッとして営業を再開してくれる。お帰りなさい。

お金を渡して、ジュースを買えたのはいいんだけど、お姉さん私の顔見すぎです。

そろそろ目が腐りますよ。


おじさんも読んでいた雑誌に目を戻して無関心を装っている。
凄くチラチラ見てくるけど。

あ、目があった。(オジサンと)
あ、逸らされた。(禿…オジサンに)
あ、赤面してる。(純情ですね)

あの少年の友達二人は学校へ向かったらしい。


コンビニから出た。
相変わらず湿気の多い空気が私を外へ迎えてくれた。