ガラッ

「お?お前小川夏か?」
「はい。」
「じゃぁ、教室行くか、ん?なんだ、日向か。」
「なんだってなんだよ、森本。」
「先生つけろ!せ・ん・せ・い。」

うわ...すごい言い争い...。

「お前は2-3で、日向も2-3だからな。」
「え、あ、はい...。」

強引に肩をたたかれて
うなずくしかない私。

日向君も同じクラス-...。

「じゃ、教室行きますか!」
「うんっ。」

後ろを向いた日向君の背中が
とっても大きく見えた。




中2の春。
あなたしか見えなくなっていく私は
まだ私の中に居なかった。