ガンッー
「あっ、て・・・!」
テーブルに脛を思いっきりぶつけて、一人縮こまって激痛に苦しむ。
俺のうめき声と、雨の音だけが静かな部屋に響いていた。
「今日でもう、二週間、か」
あの日、ユイが店でコンサートをした日以来、ぷっつりとユイの姿が見えなくなった。
正確に言えば、その二日後に店に来てたらしいから、その日から。
念の為にあのコンビニと公園あたりまで行ったけど、第一にユイの家を知らない俺にはどうしようも無かった。
二週間、雨は続いた。
これだけの期間、黙って消えるなんて流石に心配になる。
それとも、もう俺には会わない気で居るのか。
「訳分かんねぇ・・・」

