『お姉ちゃん!』




大嫌いだった。




あたしがどれだけ酷い事を言っても、へらへら笑って付いて来る。


苦しみを一切知らないユイが。





『ねぇ、あたし死んであげようか』



ピタリと立ち止まってそう言うと、ユイは尋常じゃないぐらい目を見開いて首を振った。



『なんで?そしたら邪魔者が消えるよ。あんたもあたしに気構いなく生きてける。それで良いでしょ?』


『何、言ってるのお姉ちゃん・・・駄目だよ、そんなの駄目だよ!』


腕を掴んで、あたしなんかに涙を流してそう言う。





『離してよ』

『離さないよ!』


『・・・っ離してってば!』





ドンッ





プァーーーッ!