「記憶障害ってのは嘘。 でも家族が居ないのは、本当。」 「・・・」 「奏、あたしはね。 ・・・人殺しなんだよ。」 今度は嘘じゃない、と・・・奏の目が見開いていった。 ほら、あたしはもう、貴方とは居れない。 誰も知らない過去があるから。