二日目は牧が
久しぶりに彼女と会うらしく、
ワシらは邪魔みたいな事
抜かしよった。



しゃーないから、
ゲンの家に行く事した。


ゲンは乗り気やなかったが、
関係あらへん。


ワシらは腹減っとんねん。




ゲンの家は牧ん家から、
二十分のとこら辺にあった。



嫌がるゲンのケツ叩いて、
入り口開けさした。

「た、ただいま…」

「誰〜?」


奥から
おばちゃんの声がした。

「オ、レ…」

「…」

しばらくしたら、
鬼がわらみたいな
デカいおばちゃんがきた。


ワシらは一歩、
後ずさりした。



「お前、
何しとぉ!?

逃げてきたんか!?

この、ダボ!!

帰ってくるなー!!」




ワシらは
ソォーッと後ずさりした。


ゲンは黙ったまま、
走り出しよった!


「おぃ、待て!!

ワシらを
鬼がわらの所に
捨てて行くな!!」


ワシらも急いで走り去った。




「…ワレ、
えぇ加減にせぇよ!!

鬼…いや、
おばちゃんの
とこホって行くなや!!」

「ごめん…」


…アカン…

ゲンが泣いとる…

どないしよ…


話題変える事にした。



「ほな、
高山ん家行こうか!」

「ウチは
いてない…

親、
刑務所やし…」



また暗くなった。



「ほな〜
ノブ……

は、
ヤメとこか…」


四人とも
下向いたままになった…




なんでノブん家は
ヤメたか言うたら、
段ボールの家やった。



父親が、
何を思ったんか
急に
ホームレス志願したらしぃ。