「うんっ!
私は志乃だけ見てる」


嬉しくて、

この想いを早く志乃に
伝えたくて

私は笑顔で言った。


すると頬を赤く染めながらも
私に笑顔を向ける志乃。



そんな私たちを
木山は優しい眼差しで見て


「んじゃ、俺は行くね。
あとは2人でごゆっくり~」



と、気を遣って言い
体育館へ戻ってしまった。



「志乃」



「ん?…なんだよっ」



私は志乃の名前を呼ぶと
勢いよく抱き着いた。



「大好き。試合、勝ってね?」



「……ッ、当然だろ」