「もし見直したら
俺のこと考えといてよ」


「だめ。
私は志乃だけだもん」


「…ちぇー。
本気で好きになった女の子に限って落ちてくれないのな」



私が答えると悲しそうに、
切なそうに木山は笑った。


ちょっと罪悪感を感じてると
前方から、周りより一際小さい彼がやってきた。



「何やってんの?
もう知夏に構うなよな」


背番号8番の君は
誰よりもカッコよかった。


「…はぁ。なんでチビ志乃に
この俺が負けたんだろ」



「はぁ?」



木山の言動に明らかに眉間に
シワを寄せて
機嫌を悪くする志乃。