練習が終わって
志乃の自主練も終わった所で
私は志乃に近寄った。



「志乃…お疲れっ!」


そう言って自販機で買ったスポーツドリンクを
志乃に手渡す。



「ありがと」


この時、
やっと志乃は優しく笑ってくれたんだ。



「ねぇ志乃!一緒に帰ろ?」



「…言っただろ?
一緒に帰れないって」


その言葉に
私は肩を下げた。


せっかく待ってたのに
帰ってくれないんだ……



「じゃあ、俺と帰ろ?」



「木山っ!!!」



そこには帰ったと思っていた木山が立っていた。