今日も私は体育館へ向かう。


私が着いた時には
もう志乃はシュートしていて


そんな志乃と目があった。


「志乃がんばって」


「……うん」



まだ怒ってる志乃は
どこか冷たい。


気づかれないように
溜め息を溢すと



「なに溜め息ついてんの?
ちなっちゃん♪」



「きっ、木山……ひゃっ」


私が木山に気付いた時には
後ろから抱き締められた。


やだやだやだっ!

しかも志乃が嫌悪の目で
見てくるし……。