―学校。 勢いよく教室のドアを開ける。 ガラッと音を立てる。 「「おっはよ~!」」 するとすぐにみんなが答える。 「はよー」とか 「唯ちゃん、秋ちゃんおはよう♪」とか。 まあ今のは女子。 クラスを見渡す。 立ってる人。 座って読書してる人。 新聞か紙か何かでキャッチボールしてる男子もいた。 あたしはこのクラス、普通に気に入っている。 他のクラスよりはね。 「唯?座ろ~」 「あっ、う、うん!」 また1人の世界に入っていた唯さんであった。