「俺を好きになるな!お前に辛い想いをして欲しくないんだ!!」


彼に優しく、そして強く言われた言葉


私が弱かったから…






  【薬指のマニキュア】



高校三年生のある日曜日
隣の一軒家に引っ越して来た
洋治…。


でも洋治を初めて見たのはベランダだったっけ…?



静夏「お母さん、隣に誰か引っ越して来たの?」



母「そうみたいね。良い人だったらいいわね」



笑って言って居たお母さんだったのに、数日後には…



母「静夏!隣に静夏と同じ年齢の男の子が居るって知ってるわよね?」



前にお母さんがお父さんに話してるのを聞いて居たから知って居た



静夏「会った事はないけど知ってる。何で?」



お母さんは嫌な顔をしながら



母「隣の牧村さんとこの息子さん、病気なんだって」



静夏「病気…?何の病気?」



何気なく聞いた言葉だった
するとお母さんは2人しか居ない部屋なのに
私以外に聞こえない様に



母「エイズなんですって…。
怖いわよね。静夏も関わっちゃダメよ」



っと軽く言うお母さんに見る目が変わったのは事実だった



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