…――― 「卒業なんて寂しいですって泣きながら俺に言ってたの覚えてないのか~?」 珍しく意地悪そうな先輩の笑み。 声で我に返った。 あの頃は、純粋に先輩が大好きだった。 今も大好きだけど……。 だけど…… 「僕は泣いてないです」 「いや、泣いてただろ」 「だから、泣いてないですって」 「絶対泣いてたねっ!!」 先輩のこの余裕ぶっこえた面。 すっごいムカつく。 なんで僕が攻められてるの?