その照れた顔。


誰にも見せないで下さい。

僕の前しか見せないで下さい。



ほら、先輩カッコいいんだから…

女の子たちが寄り付いちゃうでしょ?


だから眼鏡で顔隠して、

僕だけの先輩でいてくださいね!!


なーんて、

ガラにもないこと思ってみるのも…
たまにはいいかな♪



「先輩ー?」


「なんだよさっきから…」



困ったように顔をしかめる先輩の胸に顔を埋めて小さな声で呟いた。




「寂しいです…」