「え、そうか…?」 「はい、きっと似合います」 指で丸を作り、先輩の目元へとピタリとつけてみる。 お、思った以上に可愛い… 思った以上に似合ってる。 これはかけてもらうしかないな!! 「明日、かけてきてください」 「は……いきなり無理だろ。それに俺、目悪くないし」 「今の時代にはだて眼鏡と言うものがあるんですよ、知らないんですか?」 「いや……それは知ってるけれども……」 もごもごと先輩は口ごもる。 ここが勝負どきだ。 「いいですよね、先輩?」