テルの唇と重ねた。



唇をわって入ってくる、テルの熱い舌。

甘い吐息。





もう、見えない何かに、

飲み込まれてしまいそうだ……





どちらからともなく、離れた唇。



「先輩…っ」


「……?」


「よくできました」




にっこりと微笑みながら言うテル。


俺は、恥ずかしさのあまり言い返すことも出来なかった。