俺の顔を覗き込むテル。 サラッと赤髪を揺らしながら、甘い香りを漂わせる。 「…き、聞いてる」 「じゃそうゆうことでお願いします」 テルは俺の一言にさらっと素っ気なく言うと、また手悪さを始めた。 なんだよ…… 俺からって。 『キスしたい』 そんな小っ恥ずかしいコト言えるはず無い。 でも…… 確かにキスもしたい。 「はぁ…」 仕方ない。 大人になれ、俺。